米の栽培と水の関係

お米

米の栽培と水の関係

お米は水を張った水田の中で育てられるなど、お米を育てる上では水の存在は欠かせません。
ですが、いつも水をたくさん用意しなければいけないというものでもなく、お米が作られる稲の発育状態によって使用する水の量は変化します。

水をたくさん使用するのは稲の苗を水田に植えたときです。
稲の苗を植えるのは基本的に6月の下旬頃なことが多いのですが、その時期は稲にとってはまだまだ寒い季節です。そのため雑草や冷たい風から、苗を守るために「深水管理」として水田に水を深く入れるようにしています。

1週間ほど経過すると稲の苗もある程度育ち、気候もあたたかくなることから水を深く入れ続ける必要がなくなるため、「浅水管理」に移行して水田の水を徐々に浅くしていきます。

そして浅水管理によって稲がある程度まで育ったら、今度は「中干し」をおこない完全に水田の水を抜くのが特徴です。水を抜く目的は大きく分けて2つあり、1つは稲の成長のためです。水がないと土に酸素が供給されやすくなることで稲の根の成長が盛んになり、多くのお米が作られるようになります。2つ目は栄養の供給。水田の水を抜くとそこにいた微生物が死滅するので、それを肥料として使用することで稲の成長を促進することを目的としています。

とはいえ、いつまでも水を抜いたままということはせず、3〜5日ほど水を抜いたら再び水田に水を補充します。その後は「間断かんがい」として水を抜いたり補充したりを交互に繰り返していき、稲の成長を促していきます。

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